2023.06.30
財産運用
人生100年時代、資産運用は「リスクがある」が、しないことも「リスクである」

近年、政府が「NISA(少額投資非課税制度)」の拡充を打ち出すなど、将来にわたる安定的な資産形成を促進する動きが目立ってきました。

低金利・高齢化・インフレなど不安要素が増える中、「老後資金を確保したい」「安心して運用したい」というニーズも高まっています。そして、「何から始めたらいいかわからない」「過去に失敗をしたが、もう失敗したくない」「セカンドオピニオンがほしい」といった声が多く聞こえてきます。

こうした悩みにお応えしているのが、青山財産ネットワークスグループにおいて金融資産運用に特化したサービスを手がける「青山フィナンシャルサービス(AFS)」です。

今回は、AFSのコンサルタントが、資産運用の必要性をはじめ、目的と目標(ゴール)の重要性、アドバイザーを付けるメリットなどをお伝えします。

「寿命」「健康寿命」「お金の寿命」をセットで考える

「資産運用は本当に必要なのだろうか。リスクをとってまで投資する必要があるのか」――そのようにお考えの方は多くいらっしゃいます。 しかし、現在のようなインフレの局面においては「何もしないことがリスクになる」といえるでしょう。
アメリカの過去200年のデータを見ると、資産を現金のまま保有し続けた場合、1ドル→0.1ドルと、10分の1に実質価値が下がってしまっている現実があるのです。

「人生100年」が現実のものとなりつつある中、「老後」は想像よりも長いものとなります。これからは「寿命」「健康寿命」と「お金の寿命」をセットで考えることが欠かせません。加えて、「残された家族に必要な資金」を残すという観点も必要です。

投資に対しては、「損をするのではないか」というご不安の声が聞こえてきます。
しかし、「長期的な運用」「資産の分散」により、リスクの低減を図ることができます。実際、過去30年ほどにわたる運用事例では、どのタイミングで投資をしたとしても、時間軸を長く取れていればマイナスのリターンにならない、というデータがあります。

一方、投資に前向きで独自に運用を行っている方からは、ETFだけ、あるいはインデックス投資だけで十分だろう……というご意見もお聞きします。しかし、実際のところそれだけでカバーするのは難しいのです。
また、「運用」として始めたつもりが、「投機」的に動いてしまっているケースも見られます。投機とは相場の変動を利用して短期的に利益を挙げることを目的とするもの。そこで失敗を経験し、投資そのものに対してネガティブになってしまう方もいらっしゃいます。

目的と目標(ゴール)を明確に設定すれば、最適な資産配分構築が可能に

投資を始めようとするときに大切なこと。それは「目的」「目標(ゴール)」を明確に設定することです。
「何のために運用するのか(老後資金・納税資金・次世代に遺す、など)」「いつまでに、いくら必要か」などを考え、設定します。
その目的と目標に沿って、「どのような時間軸で行うのか(投資期間)」「どの程度のリスクを取るのか」を検討していただきたいと思います。それを明確化してこそ、最適な資産配分の構築ができるのです。

曖昧なまま始めてしまうと、「リスクが過大になる」「必要なリターンを確保できない」といった事態を招きます。リスクを必要最小限に抑えた上で、設定したゴールに辿り着く――そんなプランニングが必要です。


あるお客様・Aさん(50代男性)は、自社株譲渡代金の運用を検討し、当初はご自身で商品構成を考えていらっしゃいました。しかし、自信が持てなかったことから、第三者の意見を聞きたいと考えたのです。そして、「大手証券などの金融機関より中立的な立場・客観的な視点で相談に乗ってくれるところはないか」と探し、私たちAFSに相談にいらっしゃいました。

目的と目標を話し合ったところ、Aさんが求めるのは「ミドルリスク・ミドルリターン」。ところが、Aさん自身が選んだ商品構成を拝見すると、「ハイリスク・ハイリターン」となっていました。

そこで目的・目標に応じて商品を再構成。法人の長期運用可能資金のうち半分は不動産小口化商品とし、有価証券運用として高配当株ETFと米ドル債券を組み入れました。個人のコア運用は、グローバル株式と債券の分散投資で運用をスタートしました。
こうして、収入と資産成長、資産配分が最適なバランスとなり、Aさん自身納得して長期投資をスタートすることができたのです。

目的・状況に応じて「アドバイザー」の活用を

Aさんの事例のように、ご自身で資産運用を学んで方針や投資対象を考えたとしても、プロの視点も取り入れることをお勧めします。

ご自身の目的や状況に応じて、アドバイザーを活用してはいかがでしょうか。
アドバイザーへの相談が一般化しているアメリカでは、次のような活用パターンがあります。

1)「何をどうすればいいかわからないので、一から教えてほしい」
2)「ある程度の知識・経験はあるが、専門家に確認したい。意見やアドバイスがほしい」
3)「投資に関する作業に時間を使いたくない。任せてしまいたい」
4)「家族への継承も含め、財産の管理を任せたい」

投資結果においても、アドバイザーを付けている投資家と付けていない投資家では、パフォーマンスに差が表れているという統計データもあります。
日本でも資産運用におけるアドバイザーへの相談が増えてきていますので、ご自身のニーズに合わせて活用してみてはいかがでしょうか。

大切な2つの観点――「長期投資」「分散投資」

AFSでは、資産運用において次の2つの観点を重視しています。

「長期投資」……短期的なリターンを求めるのではなく、長期的な視点で着実に資産を増やす
「分散投資」……国や地域、資産クラスの高度な分散によりリスクを低減する

これにより、ハラハラドキドキしながら株価を追うよう必要がなくなり、事業の経営やご家族との時間など、人生でより優先度の高いことに時間を使うことが可能となります。
実際、昨今の市場変動の中でも、AFSのお客様の中には慌てて売却する方はいらっしゃいませんでした。目的と目標を明確に定めているからこそ、目先の動きを気にしないでいられるのです。

市況の変化や混乱がニュースで報じられると、不安にかられて焦って売却に走ってしまいがちです。
しかしそれは、目的地に向かう飛行機に乗っているときに乱気流に遭遇し、焦ってパラシュートを背負って飛び降りてしまうようなもの。結果、目的地に辿り着くことができなくなってしまいます。
そんな場面でも、アドバイザーの助言があることで心を落ち着けることができ、乱気流をやり過ごすことができるでしょう。
そうした精神面のサポートも、アドバイザーの存在価値であるといえます。

青山財産ネットワークスグループが掲げる理念は、次世代・次々世代まで、100年先を見据えた長期的な資産形成に伴走することです。
私たちAFSもこの理念を大切に、長期にわたる「投資の旅」にアテンドいたします。

<セミナーのご案内>

2023年8月24日・25日、青山財産ネットワークス本社において「金融資産運用で失敗しないために――アドバイザーをつけるという新しい選択肢」をテーマとするセミナーを開催いたします。2024年からの新NISA新制度の有効活用法などもご紹介します。

本セミナーに関する詳細は、8月上旬以降、当社ホームページにてご案内を予定しております。


     
青山フィナンシャルサービス
ウェルスマネジメント部 部長 チーフコンサルタント
大垣 和美
  青山財産ネットワークス
ウェルスマネジメント部 部長 チーフコンサルタント
大垣 和美
・経歴
大手地銀勤務を経て、大手証券会社にて富裕層向け資産運用コンサルティング業務を経験。2021年、青山フィナンシャルサービスに入社。AFP認定者。上級金融商品フェアアドバイザー。 
 
   
青山フィナンシャルサービス
ウェルスマネジメント部 主任 コンサルタント
杉戸 千明
 
青山財産ネットワークス
ウェルスマネジメント部 主任 コンサルタント
杉戸 千明

 

・経歴
証券会社勤務を経て、独立系金融サービス会社での会計事務所向け支援業務を経験。2021年、青山フィナンシャルサービスに入社。AFP認定者。

※役職名、内容等は取材時のものです。

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