2024.10.23
財産承継
ご家族の状況に寄り添った「不動産小口化商品」による資産運用改善策
顧客情報:S社、お住まい:東海地方、資産規模:31億~、
提供サービス:ADVANTAGE CLUB(アドバンテージクラブ)※以後、アドバンテージクラブと表記
今回ご紹介するのは、M&A後に資産運用に関するお悩みを抱えていたいお客様の事例です。
実施された資産運用戦略がどのようにして企業の財務基盤を強化し、家族の資産を守ったのか。その具体的なプロセスと成果について解説します。


目次
1.資産管理会社が直面する当事者目線による資産の適切な管理と分散
 1-1.公平・中立的な立場から信頼関係の構築へ
2.ADVANTAGE CLUB(アドバンテージクラブ)を活用した資産運用の最適解
 2-1.株式の見直しと投資
 2-2.不動産投資の多様化
 2-3.定期的な資産評価とリバランスの実施
 2-4.定期的なサポートによる不安の解消
3.長期的な資産成長と家族の資産の保全を実現する
 3-1.資産管理の最適化と安定収益の実現
4.資産だけでなく、想いに寄り添う
 課題 
  • M&A後、資産は増加したものの、キャッシュフローが減少したため、
    資産運用をしていく必要があった
  • 自社株式を親族で保有しているが、株価が高いため引き継ぎができない 
 提案
  • ご親族含めたご状況も鑑みて、運用の手間がかからないアドバンテージクラブのご提案

資産管理会社が直面する当事者目線による資産の適切な管理と分散


資産運用についてご相談いただいたのは、S社の取締役であるY様です。

S社は同族法人の資産管理会社で、M&Aによって事業会社の株式が現金化され、役員報酬のキャッシュフローがなくなったことや、高騰する株価の影響で株の引き継ぎが困難になるなどの課題に直面していました。さらに、資産の適切な管理と分散が求められており、創業家の相続税評価が高いことや、運用目的の有価証券の株価変動による市場リスクが財務安定性にとって大きなリスクとなっていました。そのため、安定した資金基盤の構築と効率的な資産承継 が急務となっていました。

Y様ご自身もそのような状況から「何をするのか?どう進めていくのか?」という点をかなり気にされていました。また、ご家族の財産承継の観点からも、いかに効率的に次世代に承継するかも気にされていたことから大きな不安を抱えていらっしゃいました。

公平・中立的な立場から信頼関係の構築へ

Y様は、M&A後から資産運用について検討されていて、金融機関 からも資産管理や運用についての提案があったそうです。ですが、当社の公平・中立的な立場からご自身が納得のいく本当に必要な運用を選択できることにメリットを感じ、顧問契約を結んでいただけることになりました。

お話をする中で、Y様は「目先の収入を増やすよりも、ご家族の意向も含めた中長期的な安定」を重視していることが分かりました。当社からはマンションの一棟不動産・区分所有不動産・不動産小口化商品の3つの選択肢をご提案しましたが、Y様には不動産運用の経験がまだなかったことやリスクを考えた結果、最終的に不動産小口化商品であるアドバンテージクラブを選ばれました。

Y様の息子さんがまだお若いため、できるだけリスクを減らしたいという思いや、Y様自身が不動産運用の経験を積みたいという思いがありました。当社では、アドバンテージクラブで不動産運用の経験を積んだ後で将来的に1棟買いするというプランもご提案できるため、現状はアドバンテージクラブが最適な選択肢だと判断しました。

ADVANTAGE CLUB(アドバンテージクラブ)を活用した資産運用の最適解


当社が最初におこなったのは、Y様のお話をじっくり伺ったうえでの現状分析や課題の抽出、そして優先順位付けです。その結果、まずは財産の見える化や未来予測をおこない、資産構造の調整とリスク管理を重点的に進めることになりました。

S社は資産には余裕があるため、小口であれば借入なしである程度の購入ができる状況でした。そこで、当社では不動産小口化商品である「アドバンテージクラブ」を活用した以下のような提案をおこなっています。

株式の見直しと投資

アドバンテージクラブは不動産を共同で購入する1口1,000万円の小口化商品です。アドバンテージクラブによってS社の自社株を小口化しやすい構造に再編できます。さらに、当然ながら不動産による安定した収益を得ることもできます。

不動産投資の多様化

リスク分散や資産成長を考えたとき、重要なのは地域や物件タイプを考えた不動産投資の多様化です。アドバンテージクラブで選択できるのは東京都内中心部の資産価値の高い不動産ですし、テナントや管理会社の選定もすべて任せていただけます。

お住まいが遠方ということもあり、運用面での手間を負わなくてよいということは大きなメリットになります。

定期的な資産評価とリバランスの実施

当社からは、定期的な資産評価と必要に応じたポートフォリオのリバランスもご提案しました。市場条件などは変動していくものですが、変化に柔軟に対応し、投資効率を最大化することが可能です。

定期的なサポートによる不安の解消

当社では、お客様に対して定期的な勉強会をおこなっています。不動産や金融に関するマーケット情報や、税制改正のポイント、当社へのよくある相談や事例などをお伝えする内容です。こうしたレクチャーをおこなうことで、お客様ご自身や次世代にとっての資産運用に関する知識と意識が向上し、より自立した運用が可能になります。また、経営陣が資産運用の戦略についてより熟考し、適切な意思決定をおこなうための基盤を固めることにもつながります。

長期的な資産成長と家族の資産の保全を実現する

 

アドバンテージクラブの活用は、S社が抱えていた課題を解消するとともにY様のご要望に応えることにもつながりました。

以下では、当社からの資産管理戦略を導入してからの実際の成果についてご説明します。

資産管理の最適化と安定収益の実現

アドバンテージクラブによる資産運用を開始したことによって、S社の資産管理は大幅に改善されました。具体的には、集中していたリスクが不動産投資によって分散され、不動産市場の波に左右されることなく安定した収益が得られるようになりました。これによってS社の財務基盤が強化され、長期的な資産成長を支える基盤となっています。

そのため、他の投資機会への再投資が可能となったほか、アドバンテージクラブも定期的にご購入いただいています。

資産だけでなく、想いに寄り添う


当社がもっとも大切にしているのは、お客様に安心していただくことです。だからこそ、お客様の「知りたい・知らない」にお答えできるように十分な情報提供に努めています。実際に、Y様の周りでも資産運用で失敗した事例が少なくなかったため不安を感じていらっしゃいました。そういった現在や将来の不安をなくすための手助けをするのが当社の役割だと思っています。

S社では、資産面と将来的な家族関係の両面の不安が解消でき、今後のプランニングに合わせた資産運用をしてくださっています。当社の提案が資産管理戦略の変革やお客様のご満足につながったことは素直に嬉しいですね。同族法人で家族関係が悪い会社は少なくありませんが、S社については、財産の承継・運用・管理を考えることを通じて、家族の価値観や向かっていく方向性が一つになっていきました。実際にアドバンテージクラブを選択された大きな理由も息子さんの将来を考えてのことでした。こうした家族関係も考慮した提案ができるのは当社の強みだと思います。

これから資産運用をお考えの方も、おそらく大きな不安や悩みを抱えていらっしゃることと思います。当社では、「100年後もあなたのベストパートナーでありたい」というキャッチコピーのとおり、資産運用だけでなく多方面にわたる長期的なサポートをおこなっています。まずはどんな小さなお悩みでもお気軽にご相談ください。

担当コンサルタント

       青山財産ネットワークス
財産コンサルタント 相澤 光
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、シニア・プライベートバンカー、公認不動産コンサルティングマスター、宅地建物取引士
  青山財産ネットワークス
財産コンサルタント 相澤 光
-1級ファイナンシャル・プランニング技能士
-シニア・プライベートバンカー
-公認不動産コンサルティングマスター
-宅地建物取引士
・経歴
不動産や信託の活用を軸とした永続型の財産承継コンサルティングを現場の最前線で行っている。節税目的の相続対策に警鐘を鳴らし、「財産全体が最適」となる承継・管理・運用を土台とするファミリーコンサルティングを幅広く手掛ける。ナレッジを集約した書籍を発行。セミナー登壇実績多数。YouTubeにて動画コンテンツも配信中。

・著書
青山財産ネットワークスの30年に渡るノウハウをまとめた『「5つの視点」で資産と想いを遺す~人生100年時代の相続対策』を執筆。2021年(11月15日-11月21日)紀伊国屋書店新宿本店 ビジネス書ランキング 第1位

※役職名、内容等は2024年10月時点のものです。

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